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座り心地

この記事を書いた人

星野勇 有限会社星亀木工所
1951年生まれ、私立越生高校木材工芸科卒業、有限会社星亀木工所入社。
父の下で、数々の物件の仕事について従事してきました。
第2回暮らしの中の木の椅子展入選
第3回暮らしの中の木の椅子展入選
2008年「あぐらいす」GOOD DESIGN受賞
公益財団法人 埼玉デザイン協議会正会員
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人の歴史と共に歩んできた椅子ですが、近代に入り、長時間あるいは、長距離を移動することが増えたことにより、健康や疲労を考えるようになりました。

身近な家具

私たちの生活の中で椅子はあらゆる所で、お世話になっています。家庭の中で、通学や通勤の車や電車の椅子、トイレも今はほとんどが着座式になっています。それだけ今の生活においては、椅子は無くてはならない道具・家具なのです。

椅子の思い出というと、ある年代以上の人たちにとって、小学校の椅子は木製の椅子で座面がスノコ状になっていて、どの椅子も少しゆさゆさ、グラグラしていたと思います。
駅のホームのベンチも昔は、木製の無骨な長椅子が幅を利かせていましたが、今は金属性のフレームに樹脂製のお尻がスポッとハマるオシャレなベンチが並んでいます。

椅子の生活が家庭の中に普及したのは、1960年代ぐらいから公団住宅と言われる集合住宅ができた頃です。中に入る椅子テーブルもチープなパイプ構造の製品が多かったようですが、高い倍率で入居できた人たちは、椅子の生活に満足していたようです。
日本の家具文化も当初は、海外のインテリア雑誌のパクリやモノマネが、多かったようですが、生活に余裕ができ成熟化してゆくと、多くの工業製品と同じようにデザインという要素が加わり、単なる道具ではなく生活を豊かにするアイテムとして育っています。

椅子の科学的な研究の歴史

椅子の歴史はとても古く、人間の生活と共にあったと思われます。古代エジプトの椅子がそのことを証明しています。しかし、椅子を人間工学という視点から考え始めたのは第二次世界大戦をはさむ1940年代あたりからです。

 

日本の椅子の人間工学

 

日本には日本人を対象にした人間工学の研究があります。現在、一番権威があり使われているのが、元千葉大学教授、小原二郎先生を中心とした研究室の研究です。10数年にわたり、多くの人間のデータからまとめた研究は多枝にわたりますが、椅子に関しては椅子のプロトタイプ、1~6型が有名でJIS(日本工業規格)の基礎となっています。日本で生産される、事務用椅子、自動車、電車などの椅子の設計は、この理論がベースになっています。

参考資料
デザイナー 井上 昇氏 2012年 セミナー資料より

標準的な椅子のサイズ

椅子のプロトタイプ2型