家具インテリア流通業界

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山本寛 山本工業株式会社2019年5月より、桐箪笥の受注生産を開始いたしました。
多様なニーズに対応するため、寸法、仕様、価格などが異なるポロニアA型、B型、C型の3種類の中から、寸法がコンパクトで価格的にも手軽な木製家具”ポロニアCセット”の受注生産・製造販売がはじまりました。
家具インテリア流通業界の推移
JIC(ジャパンインテリアセンター)は1965年東京晴海に、全国百数十のメーカー・問屋が出資金約9億円を投じて、当時としてはその規模最大の地下一階地上8階建の家具展示場を創設した。高度成長時代の幕開けで、当世風に言えば、設立目的はBtoBであった。しかし、家具市場構造変化の時代的背景を勘案し、JICは百貨店や家具売店への販売先を消費者に向けての直売戦略(BtoC)に転換して、採算・事業収支を整えた。
1990年【バブル崩壊】後、組合員の東京家具センターはじめ大口出資組合員などが経営上の都合で組合の脱会を希望した。理事長としても苦渋の決断ではあったが、組合の解散を余儀なくされた。1965年の9億円の出資投資金の回収を図るべく建物を売却し、時節柄、出資金に期待以上のプレミアム付きで配当が出来たことは、組合員にとって不幸中の幸いであった。
ところで、経済産業省が発表した「平成19年商業統計調査」によると、「家具小売業界は中小規模店を中心に倒産、転廃業が相次ぎ店舗数の減少が急速に進みつつある」と報告された。令和時代になると、大塚家具は家庭内の不都合が原因で売り上げが低下して、 経営権を握った社長大塚久美子が、ヤマダHDに吸収された。また島忠ホームセンターは、ニトリHDの株式公開買付けによりニトリの傘下に入ったのは、資本の論理による 最近のできごとである。